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相続対策

不動産の共有名義が招くトラブルと解消法

更新日 2026年10月23日|監修 弓野 明隆(宅地建物取引士・IFA・相続FP協会認定FP)

遺産分割で話がまとまらず、「とりあえず兄弟で共有に」という選択をする家族は少なくありません。しかし共有は、問題を先送りしているだけになることが多いのです。

共有で何が起きるか

  • 売却・建て替えには全員の同意が必要:1人でも反対すると動かせない
  • 賃貸や大規模修繕にも過半数の同意が必要
  • 次の相続で持分が細かく分かれる:兄弟の子どもたちに相続され、共有者が10人以上になることも
  • 連絡が取れない共有者が出る:手続きがさらに難しくなる
  • 固定資産税や管理費を誰が負担するかで不公平が生じる

共有を解消する方法

方法内容
持分の買取り共有者の1人が、他の人の持分を買い取って単独名義にする
土地の分筆土地を分けて、それぞれの単独名義にする(面積や形によっては難しい)
全体の売却全員で売却し、代金を持分に応じて分ける
持分の売却自分の持分だけを第三者に売る(価格は大きく下がる)
共有物分割請求話し合いでまとまらない場合、裁判所に分割を求める

2023年の民法改正で、所在が分からない共有者がいる場合に、裁判所の手続きでその持分を取得したり、売却したりできる制度も始まりました。

相続のときにできること

  • 遺言で、不動産ごとに相続する人を決めておく
  • 代償分割(1人が相続し、他の相続人に代償金を払う)を使う
  • 使う予定のない不動産は、相続後に売却して代金を分ける
ポイント
  • 共有は「全員の同意がないと動かせない」状態
  • 時間が経つほど共有者が増え、解消が難しくなる
  • 不動産は1つの財産に1人の所有者が原則と考える

本記事は2026年10月時点の法令・税制にもとづく一般的な情報です。個別の判断は、税理士・司法書士などの専門家にご確認ください。